●YCC運営柔軟化
短期金利はゼロ・マイナスのままではあることはさておき、(中)長期以上は金利
は確実に金利のある世界に戻っている。ここで簡単な算数をもう一度確認したい。
今まで、成長株について、成長著しいからいくらでもPERが高くても(超大幅赤字
含む)容認できるという風潮、著しいバブルが発生していた。金利をPERに換算する
と、ゼロ金利→PER∞まで許容の世界であった。それに、金利なんて0%も1%も
超低金利に変わらないではないかというのはあるし、色々な数字や情勢を加味すれ
ばそうではあるものの、単純な数字というものを今一度軽視してはいけないという
のを忘れてはいけない。
ゼロ金利→PER∞(無限大)
0.1%→PER1000
0.5%→PER 250
1.0%→PER 100
1.5%→PER 67(小数点以下四捨五入)
2.0%→PER 50
3.0%→PER 33(小数点以下四捨五入)
4.0%→PER 25
5.0%→PER 20
例えば、金利4%が1%あがってもPER換算で2割数字が下がるだけですが、
金利1%→2%ならPER換算で半分、
金利0.1%→1%なら1/10になってしまう。
まあ実際の企業価値などの計算には、資本コストやら割引率やらリスクやら小難しい
ものてんこ盛りで超低金利域でもここまで露骨には差はでないかもしれませんが、
ちょっと数字を弄(いじ)るだけで大きな差はでます。
なにが言いたいかというと、金利がない・ほとんどない世界と、金利が低いけどある
世界では簡単な算数から見ても、超割高株の市場評価では影響がものすごくあること
だけは忘れてはいけないということです。
まして日本語圈は、英語・英語類似圈、中国語圏のように巨大ではありません。遠く
ない将来、言語の違いの障害はビジネス面ではシームレスに近い状態がくるので
しょうが、現状では一部でしかありません。
あと、もう一つ忘れてはいけないのは・・・株価の下落過程での短期リバウンドの
跳ねは大きいということですorz
いま不動産分譲系はほとんどみていないし、一部情報誌なども見るのもやめた
ので、全く詳しくなく私見ではありますが、オープンハウスがTOBしたのは意外では
ありませんね。内情に詳しくないし、詳しくなくても、ウッドショックになり始め?
の頃、国産材の活用拡大で団体一緒に立ち上げたこと、メルディアDCにとって
プレサンスは重要顧客であり、小池さんが直接動いていたと予測できることから横の
繋がりがあったことは想像できます。企業の補完関係・規模なども申し分ないでしょ
う。特に三栄建築系は売る力が課題でありましたし。
ただ意外なのはTOB価格とスピードですね。三栄建築もメルディアも狙っていた
株価までは落ちてきませんでした。TOBはあるかもとしてもディスカウントとまでは
いかなくてもほぼ現値とかもありますし、上場維持させる場選択肢がないとまでも
言えませんから、ある程度の値幅確保できるものが欲しいです。またしばらく独立し
たままというのであれば、割安水準確保は私としては絶対ですし。
メルディアDCは、もともと業績(利益)頭打ち気味だったものが、再拡大できる
方に期待できます。不動産バブル終わり気味なので、現状株価安い指標安いで
単純には買えるわけはありませんが、弱い営業・販売力を補えばどうにか乗り越え
る(一時的に業績は大きく落ち込むかもしれませんが)ことができるでしょうし。
不動産系(不動産関連建築系)は慎重に見ていますが、ここは(今のところ)少し
手を付けておこうかなあと思います。
●決算
決算プレーというものはしてない、バブルのため気があまり乗らないため、
ほとんど見てないといっていい状態です。
メタルアートの決算は思ってたより良かったし、ダイハツについても正常化してきて
いるので、今回第2四半期上方修正分は、通期に上乗せしていいと思われます。
当初自分が予想したとおり、営利30億超えは何もなければ普通にいくでしょう。
配当性向設定するとしても、でてくる目標は最初20とか25%くらいの水準では
ないかしらねえ?
高砂鐵工も在庫評価がなければ営利5億前後で頭打ちとうい路線変わらず。
キットアライブについては、四季報の来期のおかしな営利4億円予想を期待した買い
は剥げ落ちてきそうで、よかった。