難しい後始末をしている立場なので、直接植田総裁が悪いとは言えないとは
言えないけど、今回はやはり明らかに悪手になったと思うし、日銀決定会合後の
株価(指数)の反応は瞬間的なものとしてはそうなっても仕方ないものとしても、
ここまで高く反応するのは明らかに市場が間違っていると思いますね。
追われるように上限を事実上上げる、逃げるというのは何かあれば攻め込まれる
材料で非常に悪い手の典型的なものです。
また、国の債務が非常に少ないならまだしも、もうパンパンでどうしようもない
くらいなのに、いつまでも10年を中心に金利をコントロールしようなどとても
できるものでないくらいなのは皆わかっているはずです。
なにか行うなら早い方がよく、タイミング的にも10/31はいいと言われていたのに
悪手だけだというのは非常にまずく、株価反応はいつものとおり条件反射的に
ウェーイになりましたが・・・後日どこか(株か為替か金利か派生物か、はたまた
全部か)に大きなしっぺ返しがくるでしょうし、何かコントロールしようとしても
日銀に一部の人たちが懐疑の目を強く向けてしまってる状態ではうまくいかない
確率があがってしまいます。
サプライズでなくわかりやすく、整合性のとれた政策を一定程度適格にしてくれ
そうな期待に一番まずい悪手で答えてしまった今回の決定会合の結果。早期挽回か
神風が吹くか(環境がたまたま良い状態になる)しないと、この先も日銀は厳しい
かもしれませんね。